2015年01月26日

経営者感覚を持て


よく会社内で、社長や上司が「経営者感覚を持て」と、従業員や部下に対して仰います。



これって、本当に分かって貰えるのでしょうか?



経営者感覚とは私なりに解釈いたしますと、「利益を出す」「無駄を省く」「高効率的な稼働を目指す」「未来を見据える」「現在ある課題を解決する」など、数え上げれば沢山あります。



これらを実現するため、経営者達は常日頃から努力を惜しみません。そこには、経営者の自己実現や利益目標、将来のビジョンなど、欲望が原動力になっています。



そして、自分達が努力すればするほど大きな果実(報酬)を得ることができますから当然です。



いくら口を酸っぱくして「経営者感覚を持て」と、従業員に伝えても理解してもらえないのは何故でしょうか?



それは、そこに従業員自身の利益がないからです。多くの負担を強いて、毎月の決められた金額だけで満足できるでしょうか?少なくとも私は辛抱できませんね。



結果を出した時に何らかの利益がないと人は動かないと思うのです。言葉で伝えても分かっては貰えません。伝えるのと分かるは違いますからね。



ガミガミ言うだけで人は動きませんよ。



儲かっている会社ならケチケチせず、可愛い従業員や部下にも少しは還元してあげましょう。還元する気が無いなら、「経営者感覚を持て」と言わないでおきませんか。



posted by ヨッシー at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 実務管理

2013年04月26日

登録証入手だけが目的なのか?


第三者認証は様々な種類がありますね。



品質、環境、食品安全、情報セキュリティ等のマネジメント、病院機能評価、健康食品認証制度と、色々あります。



第三者認証は、製造・販売事業者等が行うシステムの結果を、審査基準に則り利害関係のない第三者の認証機関が客観的な立場から審査し認証を与える制度です。



但し、認証制度は絶対的な安全性を保証するものではなく、また有用性を保証するものでもありません。



その理由は、審査期間は登録証を発行し登録する機関であり、検査機関ではないからです。



だとすれば、認証は絶対的な安全性を保証されるものではないのも頷けます。



一頃は品質と環境ISOの登録ラッシュでしたが、こちらのウェブサイトでは、品質及び環境ISO適合企業が減少しています。

http://www.jape.jp/home.nsf/Soukai20Files/$File/2011-1-5.pdf



特に建設業が突出して多くなっています。(データが古くてごめんなさい)

http://www.e-sol.jp/news/ggyoushu061101.pdf



しかし、どうやら認証バブルは終焉した模様です。




第三者認証により考えられるメリットは数々言われています。



新規取引に極めて有効、一般顧客への信頼性の増大、従業員の新規採用に有利、同業者へのアピール、差別化の実現・・・・。



果たして、その様な効果はあったのでしょうか?



どちらかと言うと、内的効果を期待する方が大きくないでしょうか?



業種によっては、入札参加優遇措置や制度上において必要だから取得している所もあります。しかし登録証を頂戴するだけが目的であれば、それらのメリットを生かせません。




一部の業界における参加資格取得だけのためだけに登録審査を受ける。そこに疑問に感じるのは私だけでしょうか?



使わないものに優遇措置を設け、登録させるのは必要なのでしょうか?



その様な企業の従業員は、仕方なくやらされている感が強く、形骸的なシステムや書類の内容になっている傾向にあります。



更に、やらされている感が強いと、日々のシステム運用も疎かになってしまいます。日常業務に必要ないものであるため、どうしても後回しになってしまうのです。



ただ優遇措置を受けるためだけにあるシステムですから、当たり前です。これでは、会社は一向に良くなりませんね。



この様な事例は少なくありません。取得している企業は良い品質の製品を作っている、サービスの質が他と比較して高いなどを保証していると考えてはなりません。



認証は、その企業が提供する製品やサービスの品質が一定の基準を満たしていることを示しているのではなく、品質や環境への取り組みを継続的に改善していく仕組みや、手順が構築されているかの判断だけです。



その後、それらを働かせることにより、顧客満足度やコスト削減、従業員のレベルアップを向上させようとするものですが、どちらかと言えば、内的効果の期待が大きいと思います。



しかし、内的効果だけで会社に儲けを出すのは無理です。



社内はコストの塊です。



経営者は、会社が儲かるにはどの手を打つかを考えています。一番の目的は、儲けたいのです。



外部から儲けを得なければならないのに、登録証を頂戴するだけで、果たして儲かるのでしょうか?





審査

規格要求事項に適合したシステムが構築されているか、維持されているかを確認するため、登録審査、定期審査や更新審査がありますね。



私も事務局を何度か経験いたしました。審査時は大変緊張します。



意外に審査員の皆さんは温厚そうで、ソフトイメージの審査員の方です。最初は叱られたりするのかと思っておりましたが、取り越し苦労だったです。



後に分かったのですが、先方もビジネスです。顧客を不快にさせる言動は避けます。



その審査準備に時間を割き、半ば一夜漬け状態でつじつま合わせをしている会社を、私は何社も見てきました。



実は私もです(笑)



適合基準に合致させるため、帳票類の捏造と整備、俄かの教育訓練、審査員の印象を良くするため、レイアウト変更や掲示物の点検、社内清掃など行います。



全て審査日に間に合わせるため慌てふためき、騒々しく行われます。時には残業し、審査日前日まで行うので、もう身も心もクタクタです。



もし仮に規格不適合があっても、組織が適切に是正すれば認証機関から登録証を発行してもらえますから、心配はないのですが、当時は勉強不足で知り得ません。



やっと無事審査も終了し、「ホッ」と、一息ついたところで、再び日常業務に戻ります。そして今までのことは全てなかったことの様に忘れ去られ、日常に戻ります。



当然改善もされず、レイアウトは変更され掲示物は古いまま、全て以前の状態に戻ります。



折角のツールも有効に利用されず何の進歩もありません。挙句の果てに、同じことが次の審査まで繰り返されます。



社内システムとして有効に活用されておらず、見かけ程標準化されていないのです。



従業員に対するメリットの、責任権限の明確化、従業員の意識改革、スキルアップ、事故・トラブルの減少・・・。果たして結果は出ていますか?



システム化し実務に使われて役に立っていれば、審査だからと言って、慌てる必要もないのに。システムが日常業務と別次元にあるから苦労するのです。



それで儲かりましたか?





目的を間違っている


経営者は、審査を受け認証取得登録証を手に入れるのが目的になってしまっています。



同時に、従業員の多くが受動的態度でやらされている感が強いからに他なりません。



登録証を手に入ればそれで良しとする考えは、事業を行う制度上の必要性と対外的なアピール、それだけの理由ではないでしょうか?



高い費用を支払い、何のために登録するのか理解していないとこうなります。



「いや、我社は登録するだけが目的だから、それでも構わない」と、思われるのならそれでも構いません。本音と建前を使い分けるのですね。



そんな会社があるのなら、従業員にとっては迷惑なだけです。



認証登録はスタートでありゴールではないのです。



以前こんな話がありました。こちらは環境ISO認証取得企業でした。



ドライバーが荷物(廃棄物)を積み終わり、少々下に散らかったため掃除をしなければと思っていたところ、現場担当者から「うちはISO取得しているのだから、工場内を綺麗にしなくてはいけない」「早く箒を持って掃除してくれ」と、ドライバーが命令されます。



ISOの認証取得をしているから、工場内を綺麗にするのですね。



掃除するのはISO以前の問題ですよね。何のためにするのか理解していないとこうなります。



また、こんなのもありました。



ある認証登録企業が、産業廃棄物の委託義務違反で摘発され、業許可の取り消しとなりました。



法令違反を犯したから当然です。法令順守は認証以前の問題です。しかし、その企業は環境ISOの認証を受け登録されていたのです。



前述のとおり、取り組みを継続的に改善していく仕組みや手順が構築され、それらを働かせているかです。法令違反が予防できない様に、決して企業の信頼性を担保するものではありません。



それでは認証機関に責任があるのでしょうか?



認証機関は規格要求事項に適合しているか否かを判断します。規格不適合があるから不祥事を起こす可能性があるのであり、その意味からすれば、気の毒ですが責任の一端はあると思います。



悪いのは不祥事そのものではなく、不祥事を起こす不適合の芽を見つけられなかったことです。



見抜けなかったのか、それとも認証を受けた後に不正を働いたのかは分かりません。いずれにせよ、100%安全を保証するものでもありません。また、全ての不正を見抜けるものでもありません。



これは本当に分かりません。いつどうなるのか、予想もつきませんから、限界があります。



くどいようですが、登録証を発行するのが認証機関の仕事です。最終的な判断責任は、取引企業にあります。





使わないならやめてもいい

私は、登録証が欲しいためだけに、認証取得することは止めた方がいいと思います。



そんな目的では、時間と費用の無駄です。組織内の作業負担が増加する割に、導入のメリットが実感できない結果になると思われるからです。だが、どうしても必要だと思われるなら、ご自由にされればいい。



しかし、登録証が欲しいというだけの動機なら、そんな考えは改めた方がよろしいのでは。



余分なコストを掛けるくらいなら、その資源を他に使えばいいのです。もっと儲けに繋がるものにね。



会社の業績に大きく影響しなければ、登録放棄も一つの手です。



実際そう判断された企業も少なくはありません。ご紹介したウェブサイトのグラフによる、適合企業の減少が物語ります。



今まで作り上げたシステムをお蔵入りさせる訳です。使っていないのなら簡単です。



誤解が生じるといけませんので書いておきますけど、別に認証が必要ないと言っていませんよ。本当に活用できているのか、絶対に必要なのか、必要性をもう一度考えてみる必要があると思うのです。



いかにして儲けるか。



経営者の方々が苦労されている姿を見ると、余計にそう感じます。



自分自身が行っている業務を疑問に感じ、必要のない仕事をやらされている従業員も気の毒です。



いやいやでは、生産性は上がりません。ただ疲れるばかり。



もし解放されたら、従業員のモチベーションも上がり、生産性が向上するかもしれませんね。





すみません。長文になりました。



では、失礼いたします。
















posted by ヨッシー at 13:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 実務管理

2013年04月23日

仕事の出来る人は着手が早い



業務環境はクラウド化により、効率が大幅に向上しました。



以前なら社内にいる人に、顧客情報や社内の決定事項を尋ね、折り返し電話やメールで連絡を貰うスタイルが多かったと思います。



これは時間と手間がかかります。



それが今ではクラウド化により、共有された最新の情報を、社内の人々がリアルタイムで得ることが出来ます。



顧客に対するフォローや業務連絡もリアルタイム。以前より時間とコストはかかりません。



ペーパレス化は勿論、時間とエネルギーが削減され、まさに移動するオフィスです。



ノマドという生き方があるのも頷けます。



本当に便利な世の中になったものです。



それでも、人それぞれの結果に差は生じます。同じ環境にいても、個々に違いが生じるのです。





どこに違いがあるのでしょう。





いくらいいツールでも、それを使うのは人です。



その違いは、日々要求されたミッションを「迅速に処理するか、しないか」だと思うのです。まだまだ、マンパワーに委ねる部分が大きいのです。



仕事の出来る人は、ミッションに早く着手し速く処理して行きます。それにフットワークも軽く、回答も早い。未解決事案を、決して溜め込みません。



仕事の遅い人は、全くその逆。着手が遅く要求されたミッションを先送りし、ため込んだ結果、効率が悪くなり余計に捗りません。また、ミスも多くなり、残念な結果に終わります。




自分で自分を苦しめています。




どんな綺麗事を言っても、仕事は結果が全て。特に営業職はそうです。



いくら帰宅が遅くなろうとも、どんなに額に汗しようとも、会社に利益をもたらなさければ、経営者からいい評価を受けることはありません。



「ご苦労様」と、労いの言葉をいただけるかも知れません。ただ、それだけです。



会社にとって、お荷物だと思われているかも。



会社における人格者は結果が伴う人なのです。どんなに性格が悪くてもね(笑)



悔しいけど認めるしかないのです。



時間は万人に平等にあります。1時間は1時間。1分は1分です。各々体感する時間こそ違えど、経過する速度は皆同じです。



結果が出せる人と出せない人。その違いは、与えられた時間を、いかに有効に使えるかだと思うのです。



そこで要求されたミッションには、早く着手するようにしたいものです。早く着手するだけで、心理的余裕が生まれてきます。そしてその余裕が、これから先も見え易くします。



些細な違いが、大きな結果の違いになると思うのです。踏み出すその一歩が多ければ多い程、進む距離も自ずと違ってきます。



そういう私もまだまだです。



偉そうに書きましたけど、自分への戒めとして。



悪しからず。









posted by ヨッシー at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 実務管理

2013年04月22日

廃棄物管理票の交付者印は必要か



廃棄物管理票(manifest制度)は、産業廃棄物の適正な処理を推進する目的で定められた制度です。



廃棄物管理票を用いて廃棄物処理の流れを確認できる様にし、不法投棄などを未然に防ぐためにあり、法令で発行が求められています。



その様式も廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則で定められています。



そして廃棄物管理票は、市販されているものを使用するのが一般的です。市販されているものは、省令で定める事項を網羅しており、複写式で運用上便利に作成されています。




しかし、




ここで言い方を変えれると、記載事項が満たさた様式であれば、市販されているものでなくてもいいのです。




施行規則抜粋


(管理票の記載事項)

第八条の二十一  法第十二条の三第一項 の環境省令で定める事項は、次のとおりとする。

 管理票の交付年月日及び交付番号

 氏名又は名称及び住所

 産業廃棄物を排出した事業場の名称及び所在地

 管理票の交付を担当した者の氏名

 運搬又は処分を受託した者の住所

 運搬先の事業場の名称及び所在地並びに運搬を受託した者が産業廃棄物の積替え又は保管を行う場合には、当該積替え又は保管を行う場所の所在地

 産業廃棄物の荷姿

 当該産業廃棄物に係る最終処分を行う場所の所在地

 中間処理業者(次号に規定する場合を除く。)にあつては、交付又は回付された当該産業廃棄物に係る管理票を交付した者の氏名又は名称及び管理票の交付番号

 中間処理業者(当該産業廃棄物に係る処分を委託した者が電子情報処理組織使用事業者である場合に限る。)にあつては、当該産業廃棄物に係る処分を委託した者の氏名又は名称及び第八条の三十一の二第三号に規定する登録番号

十一  当該産業廃棄物に石綿含有産業廃棄物が含まれる場合は、その数量

 管理票の様式は、様式第二号の十五によるものとする



と書いてあります。




この定められた事項が、様式に網羅されてあればいいのです。



こちらが様式です。  産業廃棄物管理票様式.pdf



これ以上でも以下でもありません。極端な話、こちらの様式をそのまま用いてもいいのです。



別に複写式でなくても構わないのです。但し、写しを取り送付する必要がありますから、このままでは面倒です。



そこで実務運用上便利なため、一般的に販売されているものを使用します。




その運用で以前困ったことがありました。



交付担当者印を忘れたから、担当者印を押すので返送しろと依頼されたことです。



印と言ってもシャチハタです。ホームセンターに行けば数百円で購入できるあれですよ。



「直筆のサインがありますから、交付担当者印は必要ありませんよ」と、申し出たのですが、納得していただけません。



やむなく依頼に応じます。



しかし、必要ないのに依頼されるのもね。



印鑑文化の弊害でしょうか。



サインだけでいいのに、シャチハタ印に何の意味があるのでしょうね。



そこでもう一つ気になることがあります。



処理業者による紙マニフェスト印字サービスです。交付義務の原則に反するのはさておき、交付担当者名まで印字してあるのはよろしくないかと。



前述した様に交付担当者名が印字してあるものにシャチハタ印を押せば、排出事業者が確認しなくても、マニフェストの発行が完了します。



これでは責任の所在が明確になり、虚偽記載の可能性もでてきます。やはり交付担当者直筆のサインが望まれます。




こんなトラブルや紛失事故を避けるためにも、紙マニフェストから電子マニフェストへの普及が、もっと進むといいですね。







 
posted by ヨッシー at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 実務管理