2019年03月31日

不動産購入は負動産購入になるからやめにした

「過疎」というのは、地域の人口が減ってしまうことで、その地域で暮らす人の生活水準や生産機能の維持が困難になってしまう状態をいい、そのような状態になった地域が「過疎地域」といわれています。


ちなみに滋賀県では、一部過疎地域として2カ所あります。


         平成27年国調 平成22年国調  
長浜市(旧余呉町)  3142人     3526人    
高島市(旧朽木村)  1837人     2072人    


過疎地域は人口減少のため経営効率が悪く、娯楽施設、レストラン、美容室、学校、病院など人々が生活するために便利な施設は減少していきます。そんな不便な地域だから若者は離れていき、さらに過疎化を加速させます。


地域から人が離れていくのを阻止するため、国と自治体は税金を使って道路を整備し、水道管を更新し、ゴミ収集に向かい、診療所を整える。今はいいかも知れませんが、費用対効果を考えると終焉の日を視野にいれておくべきでしょう。


その財源は我々の所得税やたばこ税、酒税などにより賄われていますから、こんな状態がいつまでも続く訳がありませんから。


高齢者ばかりの地域いずれ寿命を迎え、誰もいなくなります。ただ延命していても問題を先送りするだけです。いつか誰もいなくなる。


「田舎暮らしはいい」と美しいイメージにつられて移住しても、現実とのギャップに落胆することはあります。道はデコボコ(実際私の実家がそうです。)で買い物さえままならない不便さ。煩わしい昔からの慣習など。たまに訪れる程度なら問題ないですが、いざ住むとなると不便さを覚悟で住むしかない。


実は私、ある地域の不動産購入を検討しておりました。しかし、見送ることにしました。購入後に発生する維持管理の労力と固定資産税や管理費を考えると、購入は得策ではないと判断したからです。


一番の原因は現地を見てがっかりしたことです。「えっ!ここ?」という思いで、さすがに惨状を見てそれに耐えられるほどの胆力を持ち合わせていない。


そして、過疎化のため地価下落が止まらない地域であり、これを購入すると将来売りたくても売れない不動産になる可能性が大きい。さらに、建物は老朽化しますから、壊すとしたら誰がその費用を負担するのか。また、相続するにもこんな負債に近い物件を相続してもらえるはずもない。


放置しておくのも選択肢の一つですが、あいにく私は「放置〇〇〇」の趣味を持ち合わせていない。


マンションも同じで、安価なリゾートマンションが販売されていますが、購入したが最後、負動産になることもある。管理費、修繕積立金が毎月発生し、固定資産税は毎年発生する。使用してもしなくても、この費用は支払わなければならない。


マンションは運命共同体です。マンション所有者達の管理費や修繕積立金の滞納が多額になれば、思うように維持管理できず、やがてスラム化する可能性がある。いざ、そんな物件を売却しようとしても損失になる恐れがあり、いずれ保有し続けるか売却するかの判断に迫られる。一戸建てのように自分自身でコントロールできないとなると、身動きがとれなくなる。


不動産を所有する考え自体、今の時代にそぐわないと考えます。いつまでも旧来の価値観である「不動産を所有するのがステータスだ!」の考えを改めないと、自分が高齢になったとき後悔する可能性は高い。


しかし、豊かさの定義は人により違います。過疎地に行きたい人はそこに住めばいい。不便さが耐えられない人は人口の多い地域に住めばいい。


いずれにしても人口減少は抗えない事実です。今後空き家は確実に増加していきます。個々において、選択の時代が始まったようです。


参考までに、滋賀県草津市の現状です。

(抜粋)草津市においては、住宅数の増加率が国・県と比べ大きいにも関わらず、空き家率は増加しておらず、平成 25 年の空き家率は 9.2%となっています。

このコメントが気になります。


確かに空き家率は増加していません。しかし、絶対値との関係性を見ると、草津市も空き家件数は確実に増加しています。

ついでにこちらも。高島市空家等対策計画

明らかに人口減少トレンドです。ここで、計画書2P目にあるグラフ横軸の年数表示が気になります。平成72年ですか!?平成がいつまで続くのでしょう?平成天皇はそんなに長生きできるの?


計画書の発行日は平成29年ですから、なんと127歳!!


おめでとうございます!フランスのジャンヌ・カルマンさんの122歳164日の長寿記録を超えます。


そんば馬鹿なこと考えさせないでください。困るのは、元号は計算し難いことです。特に元号変更の年に生まれた人の年齢を計算するのがややこしい。計算能力が衰えた私の脳にも優しくない。そろそろ引き算できる西暦表示にしたらいかがでしょうか。


計画書によると二次的住宅(別荘など)が沢山空いており、安く購入できそうです。これは、憧れの別荘オーナーになりたい方にとってチャンスかも知れませんねでも、固定資産税はしっかりと徴収されます。ここは地方自治体の譲れないところですから。


税制面で免除や割引など、優遇制度があればいいですね。


この計画書の中に気になる部分がありました。どうやら、建物は古く使い勝手が悪いようです。その証として、高島市は計画書の中でこう書いています。空家を購入する方の邪魔をするといけませんから、小さく書いておきますね。

(抜粋)別荘として建築されたものの中には、その後居住の用に供されるようになったものもありますが、インフラの整備状況によっては居住には使いにくい地区や家屋の構造から、将来的には空家等となる恐れが高いと考えられます。


さらに、空家所有者のアンケート内容をよく読むと、沢山の悩み事を抱えていらっしゃる様子。困っている内容がこうも具体的過ぎると、空家を購入するのに躊躇してしまいます。


現在の所有者から次の所有者へ苦労と問題が移転する。購入した後、今ある悩み事や負担がそのまま移転してしまうのは避けたいところです。これではトランプのババ抜きです。表向きは普通に見えますが裏を返せば・・・ですね。


では、高島市が掲げる「美しく、暮らして楽しい空間に感じられるような環境づくりを目指す」には一体どうすればいいのか?


残念ながら私にはいいアイディアが思い浮かびません。滋賀県人でも魅力を感じないモノを、県外の人に魅力的に感じさせることが出来るのでしょうか?セールスマンとして考えるなら、申し訳ないですが自分が気に入っていないモノを人様にお勧めできません。


最後に言っておきますが、これは特定地域だけに限りません。日本全体の問題です。


最後に彦根市の空き家バンク制度はこちら。


どの物件も、素晴らしいビンテージものばかりですね。

posted by ヨッシー at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185778515
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック